NPO法人で保育園を運営するメリット・デメリットは?

保育園を経営する運営元は、社会福祉法人や株式会社、NPO法人など色々とあります。

その中でも、数は少ないもののNPO法人が運営している保育園についてどんなメリット・デメリットがあるのかまとめてみました。

NPO法人が運営する保育園とは?

NPO法人(特定非営利活動法人)とは、営利目的ではない法人です。営利目的ではないと言われると、ボランティア活動と勘違いされますが無賃金で貢献するわけではありません

NPO法人の保育園は、利益を目的とせずに、行政や民間企業ではサービス提供できない地域に対して、子どもたちの福祉と教育を充実させるためにサービスを提供します。

NPO法人の活動は20分野に分けられているのですが、保育園の運営や設置に関しては、「子どもの健全育成」「保健・医療・福祉」「男女共同参画社会の形成」「社会教育」に該当します。

NPO法人が運営する保育園は、主に待機児童が多い地域に対して小規模保育園を展開したり、障がい児向けの保育の提供や病児保育を展開したり、地域や保護者からのニーズに応える保育施設を作っている園が多いのが特徴です。

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NPO法人が保育園を運営するメリット

NPO法人が保育園を運営するメリットはどのようなものがあるかまとめてみました。

  • 地域や保護者のニーズに合わせた保育園を運営できる
  • 社会貢献度の高い保育園を作れる
  • 保育方針を明確にできるので同じ考えの保育士が集まる
  • ボランティアや専門家からの協力も受けられる

NPO法人が運営する保育園は、利益目的ではないため、子どもたちの安心できる環境での成長や学びを第一に考えています。そのため、子ども第一に考えた保育方針を掲げている保育園が多いので、同じ志を持った保育士が一緒に働いてくれます。

また、企業からの寄付金や助成金、支援を受けることができるため、保護者のニーズをあらゆる形で叶えることも可能です。

NPO法人が保育園を運営するデメリット

NPO法人が保育園を運営するメリットはありますが、もちろんデメリットもあります。

  • 適切な収益の確保やコスト管理が難しい
  • 資金調達が不安定
  • 保育士不足による保育士確保が困難
  • 高額な給与は払えない

保育園を運営するには、コストが必然的にかかってきます。そのため、国や自治体からの助成金をもらうための施設の質や要件をクリアしなければなりません。また、企業から寄付を募るなど、資金調達に関しても不安定な部分があるので、運営を安定させるのは大きな課題となってくるでしょう。

どの保育施設も課題ではありますが、保育士の確保も競争率が高く厳しい現状です。とくにNPO法人は給与や福利厚生に制約があるので、高い給与を払うのは難しく、保育士確保が難しいと感じる経営者も多いです。

まとめ

NPO法人の保育園は、営利を一番に考えず、純粋に子どもたちの保育や教育に対して向き合っている保育園と言えます。

資金集めや経営の安定に対する課題は直面するかもしれませんが、子どもたちの幸福と平等な教育を充実させるためにも、NPO法人が運営する保育園は世の中に必要です。地域の協力や支援を受け、保育園の設置に動ける運営者が世の中には必要不可欠と言えます。

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