保育のデザイン研究所シンポジウム 「幼保小の架け橋プログラム」

 令和4年度から取り組みがスタートした「幼保小の架け橋プログラム」。各地域で様々なチャレンジが始まっていますが、まだまだお悩みも少なくないようです。

 この度、小学校、保育・幼児教育施設、自治体等の皆さんが共に学び、考え合う機会をつくり、より豊かな実践に繋げていただきたく、シンポジウムを開催いたします。ご質問や意見交換の時間もございますので、現場でのお悩み等もぜひお聞かせください。
 「幼保小の連携」に長く携わられ、国の「幼児教育・小学校の架け橋特別委員会」の委員長でもある無藤隆先生をはじめ、研究者、小学校と保育施設で実践されている立場から素敵なメンバーのご登壇がかないました。
 多くの皆様に会場でお会いしたいと願っておりますが、全国各地の皆さんにもご参加いただけるようライブ配信や後日配信も実施いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

◎ 開催日時
2024年 11月 4日(月・祝)
開場 13:00
開始 14:00
終了 17:30(予定)
(終了時刻は前後する場合がございます。)

◎ シンポジスト
無藤 隆 氏(白梅学園大学 名誉教授)
吉永 安里 氏(國學院大學 教授)
岸野 麻衣 氏(福井大学大学院 教授)
坂本 喜一郎 氏(RISSHO KID`S きらり 岡本 園長)
相澤 仁哉 氏(横浜市教育委員会 指導主事)

◎ 参加方式
会場参加(無料) 先着60名
オンライン参加(無料) 先着400端末(ご視聴1端末毎にお申込みが必要です
後日配信(有料) ※12月頃を予定しています

シンポジストのご紹介

 シンポジスト 無藤 隆 氏 コメント 

「架け橋カリキュラム」は幼児教育(幼稚園・保育所・こども園)と小学校がともになって、幼児期に培った子どもの力を小学校の低学年で生かし、幼児教育と小学校の低学年の教育の双方の質を協働して向上させていくためのものです。実践的開発研究も3年目を迎え、どうしていけば良いかがだいぶ分かってきました。来年度は全国への普及を図る年になります。それに向けて共に考えたいと思います。

無藤 隆 氏 について
白梅学園大学名誉教授。専門は、保育・幼児教育、小学校教育。東京大学教育学研究科博士課程中退。聖心女子大学助教授、お茶の水女子大学教授、白梅学園大学学長・教授などを経て現在。文部科学省中央教育審議会教育課程部会長、内閣府子ども・子育て会議会長、などを経て、現在、国立教育政策研究所上席フェロー、日本乳幼児教育・保育養成学会理事長、文部科学省・幼児教育と小学校教育架け橋特別委員会委員長など。
著書は『子どもの発達からみる「10の姿」の保育実践』(2023、ぎょうせい、共編著)、『3法令ガイドブック』(2017、フレーベル館、共著)、その他多数。

シンポジスト 吉永 安里 氏 コメント 

幼児期は小学校教育に適応するための練習をする時期ではありません。これからの時代を豊かに生きる人格形成の基盤づくりの時であり、そしてなりより幼児期の「今」を充実して過ごすことが大切です。特に5歳児は、遊びの中で試行錯誤しながら環境とのかかわり方を学び、仲間とともに問題解決することを通して、認知的スキルや社会情緒的スキルが大きく伸びる重要な時期です。そして、その力は0歳からの育ちに支えられ、さらに小学校1年生以降の育ちと学びにつながっていきます。生まれてから大人にいたるまでの連続した育ちと学びを実現する「架け橋プログラム」をどのように作成していけばよいのか、共に考えましょう。

吉永 安里 氏 について
國學院大學教授。専門は幼児期のことばの発達、小学校国語科教育。白梅学園大学大学院子ども学研究科博士課程修了。博士(子ども学)。都内私立幼稚園、東京都公立小学校、東京学芸大学附属小金井小学校に勤務ののち、國學院大學人間開発学部子ども支援学科助教、准教授を経て、同大學教授。架け橋期に関して、幼保小連携や接続カリキュラム等の講演を多くの団体や自治体で行う。指導助言、事例集作成に関与する等、関わりが数年に渡る自治体も多数。
著書は『幼児教育と小学校教育における言葉の指導の接続-読むことの指導の差異と連続性から』(2023、風間書房、単著)、『あそびの中の学びが未来を開く 幼児教育から小学校教育への接続』(2020、世界文化社、共編著)など多数。

シンポジスト 岸野 麻衣 氏 コメント 

園や学校での子どもたちの学びを支えるのは先生たちです。そしてその先生たちの学びを支える場が、園内研修・校内研修であり、また自治体や様々な団体が行う研修です。幼保小での子どもの学びが確かにつながり、架け橋期の教育がより豊かなものとなっていくために、私たちは子どもたちの姿をどのように見取り、どのように支えていけばいいのか、そして研修の場でそうした学び合いの場をどう作っていけばいいのか、参加者のみなさまと共に考えていけたらと思います。

岸野 麻衣 氏 について
福井大学大学院教授。専門は発達臨床心理学、教育心理学、幼児教育。お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程修了。福井大学講師、准教授を経て現在。文部科学省・今後の幼児教育の教育課程指導評価等の在り方に関する有識者検討会・委員、滋賀県教育委員会・架け橋アドバイザー、福井県教育委員会・幼児教育力向上会議・委員などを務める。
著書は『生活のなかの発達』(2019、新曜社、共著)、『10の姿プラス5・実践解説書』(2018、ひかりのくに、共著)など。

シンポジスト 坂本喜一郎 氏 コメント 

昨年度より、世田谷区においても「学び舎事業」として、全ての区立中学校・区立小学校・区立及び民間保育園が参加し、保小中連携事業がスタートしました。まだまだ課題は多いかもしれませんが、乳幼児期の遊びを通して育てられた一人ひとりの子どもの主体的な学びが初等教育での学びの喜びにつながるような連携をますます模索していきたいと考えています。

坂本 喜一郎 氏 について
社会福祉法人たちばな福祉会 RISSHO KID’S きらり 岡本 園長。玉川大学文学部教育学科卒業、大妻女子大学大学院人間文化研究科人間生活学専攻修了。学校法人玉川学園小学部教諭、幼稚部教諭を経て、現法人関係園副園長、園長を経て現職、常任理事を兼務。玉川大学、相模女子大学など保育養成校非常勤講師、キャリアアップ研修講師(幼児教育、マネジメント)等を務める。
著書は『幼稚園・保育園のクラスづくり大作戦38』(2021、黎明出版)、『保育の変革期を乗り切る園長の仕事術』(2018、中央法規、共著)、『【最新】子どもと社会:あそびが学びとなる子ども主体の保育実践』(2023、学研、執筆協力)等、多数。

シンポジスト 相澤 仁哉 氏 コメント 

小学校は決してゼロからのスタートではありません。子どもたちは、園でたくさんのことを経験し、学んできています。小学校教員は子ども一人ひとりの育ちや学びに目を向け、園で育んできた力を活用・発揮できるように、環境を整えたり、実践を考えたりすることが大切だと考えます。実際に、園と小学校のつなげ方・つながり方は多様に考えられると思いますが、小学校での取り組みの提案をもとに、参加者のみなさまと一緒に考えていきたいです。よろしくお願いいたします。

相澤 仁哉 氏 について
横浜市教育委員会 指導主事。平成20年より横浜市の小学校教諭として教壇に立つ。横浜市の生活科教育課程専門委員や総合的な学習の時間教育課程専門委員を歴任。教員として主に1年生、6年生を多く担任。日本生活科・総合的学習研究学会、神奈川支部の副会長を務める。
『「生活・総合」の新しい授業づくり 探究的な学びを実現する』(2013、小学館、執筆協力)、『イラストで見る全単元・全時間の授業のすべて 生活 小学校2年 』(2020、東洋館出版社、執筆協力)等、実践多数掲載。

シンポジウムの詳細

◎ 開催日時
2024年 11月 4日(月・祝)
開場 13:00
開始 14:00
終了 17:30(予定)
(終了時刻は前後する場合がございます。)

◎ 参加方式
会場参加(無料) 先着60名
オンライン参加(無料) 先着400端末(ご視聴1端末毎にお申込みが必要です
後日配信(有料) ※12月頃を予定しています

◎ 会場
東宝日比谷ビル 6階 研修センター内

◎ プログラム
1、幼保小の架け橋プログラムの概要(背景や今の状況について)(約40分)

吉永 安里 氏2、自治体の取り組み(約40分)

岸野 麻衣 氏3、保育施設での取り組み(約20分)

坂本 喜一郎 氏4、小学校での取り組み(約20分)

相澤 仁哉 氏5、論点整理・まとめ(約40分)

無藤 隆 氏6、意見交換会(約30分)
※オンライン参加の方は意見交換会に参加できません。

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