保育園のお散歩の目的は?お散歩の必要性・ルート選びや注意点を解説

保育園のお散歩の目的は? お散歩の必要性・ルート選びや注意点を解説

保育園に通う子どもたちは、日々成長し、園生活の中でいろいろな経験を積んでいます。その中でも、お散歩は特に重要な体験の一つ。

今回は、保育園のお散歩について、計画の立て方や安全に注意するポイントなどをまとめて紹介していきます。

お散歩の重要性や目的について

お散歩には、子どもたちの成長に欠かせないメリットが挙げられ、それが目的とも紐づいています。

まず、外の空気や自然の中で過ごすことで、体力や免疫力がつき、健康的な体づくりにつながります。また、季節や天気を感じることで、感性や感覚の発達も促されます。

さらに、お散歩中に出会う人や物、景色など、新しい発見があることで、好奇心や探究心が刺激され、知的好奇心や創造性の発達にもつながるのです。

体作り、感性の発達への成長、好奇心や創造性への刺激など、保育園児にはお散歩が欠かせない保育の一つと言えるでしょう。

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お散歩の計画の立て方

お散歩をする際は、しっかりと計画を立てることが大切です。まず、お散歩ルート、時間、天気や季節などの条件を考慮して、計画を立てましょう。

また、お散歩のルートは、車道や歩道の状況、危険な場所の回避、交通ルールの守り方などにも配慮し、安全に歩けるルートを選びます。

保育園のお散歩の時間は、午前中に実施する園がほとんどです。朝の活動の一つとしてお散歩を取り入れ、体をいっぱい動かして保育園に帰って給食を食べる。そして昼寝へと1日の流れを作っていきます。

季節によって、夏なら木陰がある公園、冬なら歩く時間を長めに取って体を温めるなど、どこの公園が適しているかを考慮することも必要です。

また、雨が降った翌日のお散歩は、地面が濡れていて公園が利用できない可能性が高いです。公園にはいかず、散歩のみで終わらせるルートなどを準備しておくと便利です。

安全にお散歩するためのポイント

お散歩は、園外にでるため安全に注意しなければなりません。特に、保育園児は交通ルールや危険な場所の判断は、まだできない子が多いです。職員がしっかりと見守り、安全対策を講じることが必要とされます。では、お散歩中に注意するべきポイントを紹介します。

交通ルールを教える

お散歩中は、信号の色や歩道のルールを守ることが重要です。特に車道に出る場合は、必ず手をつなぎ、横断歩道を渡るなど、交通ルールを逐一子どもたちと確認しながらお散歩をしましょう。

周りや子どもたちの様子をよく見る

お散歩中は、周りに注意を払い、危険な場所や障害物に注意しましょう。車や自転車が前や後ろから来ていないかどうか、常に目を光らせます。お散歩の子どもたちの列を組んだら、一番前と一番うしろに引率の職員を配置するのがベストです。

また、怪我や体調の異変がないか、子どもたちの様子もしっかり見守りましょう。とくに夏は水分補給をこまめに取るように、指示しましょう。

防災対策を考える

お散歩の途中に、地震など災害が起こった場合にも備えておきましょう。避難場所や避難経路、保護者への連絡について事前に確認しておくことが大切です。

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お散歩をしながら楽しめる遊び

お散歩中も子どもたちが楽しめる遊びを紹介します。雨が上がったあとにお散歩したり、すこし距離のある公園に向かう途中など、子どもたちがより一層楽しめるように、ぜひ参考にしてみてください。

お散歩ビンゴ

ビンゴカードに、お散歩途中にありそうなイラストを書いておく。それをお散歩途中に見つけてもらって、ビンゴを目指しましょう。

お散歩かるた

お散歩中にあるものを、かるたカードにしてまとめます。先生が見せたカードのものを子どもたちに探してもらいましょう。

四季折々の自然観察

春の新芽や、秋の紅葉など、季節特有の自然を教えていきましょう。たんぽぽから綿毛へ変化すること、緑の葉っぱが赤色に変わること、1年を通して自然観察を子どもたちと行います。

お散歩をおこなう上での注意点

お散歩中は職員が子どもたちの安全を見守りことがもっとも重要な役割です。ここでは、お散歩中に特に注意する点をまとめています。

安全確認を徹底する

お散歩ルートで危険な箇所はどこかをしっかり確認しておきましょう。十字路や車通りの多い場所、カーブミラーはあるかどうかなど、ルート途中の特徴を把握しておくことがとても大事です。

子どもたちが危険に巻き込まれないように、職員のお散歩中の配置をどうするかなどもしっかり決めておきましょう。

事前の準備をおこなう

職員の持ち物や、公園に行く前の準備について、何をして何を持っていくかをしっかり決めておきましょう。

たとえば、夏であれば虫除けスプレーを使うかどうかなど、あらかじめ保護者へ周知する必要があります。また、水分補給や帽子の用意は保育園側がすべて担うのかどうかなど、決めておきましょう。

梅雨の季節であれば、長靴を履いてくる子が多いですが、雨が上がったときにお散歩することもあります。その際は、運動靴も持ってきてもらうようにするかどうかなど、保育園側としてどうするかも決めておきましょう。

子どもたちの健康管理をしっかりする

お散歩中の子どもたちの様子も、逐一チェックするようにしましょう。暑い季節や寒い季節によって、服装は適切かどうか考えて連れていきましょう。

また、水分補給も、みんなきちんと飲んでいるかどうかなど、一人ひとりに気を配っておこないましょう。

保護者とのコミュニケーションも重要

保育園のお散歩は、保護者との信頼関係を築く機会でもあります。お散歩中、どのような様子だったか、どのような出来事があったか、保護者に積極的に報告しましょう。

お散歩中のお話を保護者が聞くことで、家に帰ってから保護者と子どもたちが会話する材料の一つになるはずです。どの子が何をしていたか、お散歩中の様子を一人ひとり覚えておきましょう。

まとめ

お散歩は、子どもたちにとって大切な体験ができる活動の一つです。安全面に配慮しながら、毎日が思い出に残るお散歩になるように、職員も工夫してみてください。

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